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元派遣プログラマの自称技術系ブログです。雑記とか自作のオープンソースプロジェクトの話とか。
Javaとか組込とかできます。お仕事ください。

Litecoin採掘専用OS Litecoin BAMTを使った採掘PCの作り方

ビットコイン

Litecoin BAMTは、Litecoin等のScryptコイン採掘専用のLinuxベースのOSです。

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Litecoin BAMT - Easy USB Linux mining distro (v1.5, 6+ cards, sgminer, pool mgr)

Litecoin BAMT(以後BAMT)は、Bitcoin(SHA256)向けのオリジナルBAMTを元に、Litecoinマイニングに対応したものです。


ビットコイン研究会のhara研究員が導入に成功したと聞いて、私も作ってみました。
41番: BAMTの導入

常用しているPCの余ったCPUやGPUパワーで採掘をしている方には無用の長物ですが、
これから採掘専用PCを作る方や、既に採掘専用のPCを動かしている方にはとてもおすすめな逸品です。

特徴

BAMTには次の特徴があります。

  1. USBメモリ起動が可能でHDDレス
  2. Litecoin以外にもscryptコインなら何でも採掘可能
  3. 6枚までのGPUに対応
  4. Windows上でのマイニングよりも10%程度高効率
  5. リモートデスクトップで遠隔管理に対応
  6. ブラウザから採掘ステータスの閲覧に対応


OSインストール無しにUSBを刺すだけで起動でき、HDD無しでちょっとだけ電気代をケチれます。さらにリモート管理ができるなど、良いことだらけです。

採掘レートもWindowsで動かした場合と比較すると高効率です。



採掘PCの作り方

BAMTはPCを採掘専用機にするのに適したOSです。ここでは1台以上の専用の採掘PCを別途用意し、
採掘専用機として動作させるシステムの作り方を解説します。

1台のPCで日常業務と採掘を切り替える場合は、従来通りWindows用の採掘ツールで採掘することをお勧めします。

ハードウェアの準備

BAMTのセットアップには、2GB以上のUSBメモリが1つ必要です。適当にその辺で買ってきてください。

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新しくPCを組む場合は、別途マザーボード、メモリ、CPU、GPU、電源等が必要になります。その辺は適当に見繕ってください。(HDDは要りません。)

GPUを購入する場合はRadeon系を選択してください。
それ以外でも動くかもしれませんが、動いた話は聞いたことがありません。



ソフトのダウンロード

2種類のソフトウェアをダウンロードする必要があります。

1.BAMT本体

採掘に特化したLinuxディストリビューションです。

配布しているスレッドはこちら。
Litecoin BAMT - Easy USB Linux mining distro (v1.5, 6+ cards, sgminer, pool mgr)

バージョンは1.2と1.1.1があります。
ここ1-2年のビデオカードをの場合は1.2、そうでない場合は1.1.1が宜しいのではないかと思われます。

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zipファイルを展開すると、.imgファイルが1つ含まれています。

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Win32DiskImager

ディスクイメージの書き込みツールです。
配布場所はこちら。
Win32 Disk Imager | Free Development software downloads at SourceForge.net

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ダウンロードしたら、zipファイルを展開しておいてください。

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イメージのUSBメモリへの書き込み

BAMTのディスクイメージを書き込んだUSBメモリを作ります。

手順

事故防止のため、書き込み先のUSBメモリ以外の全てのUSB接続メモリやHDDを取り外してください。イメージ書き込みを行ったドライブの内容はすべて消去されます。

Win32DiskImager.exeを起動して、Image FileにBAMTのイメージ(1.1.1の場合はlitecoinbamt1.1.1.img)を指定します。

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Deviceに書き込み先のUSBメモリのドライブを指定します。
「いいの?マジで消しちゃうよ?」と確認メッセージが出るのでOKを押します。

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イメージファイルの書き込みが始まります。しばらくお待ちください。

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書き込みが成功するとポップアップが表示されます。OKを押して終了してください。

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BAMTの起動

採掘機にするPCにUSBメモリを装着し、電源を入れます。HDD、DVDドライブなどは必要ありませんので取り外して構いません。
BAMTの起動には1分ほどかかりますのでしばらくお待ちください。
この画面が表示されればBAMTのインストールは成功しています。

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画面左上にIPアドレス右上に認識しているGPUの型番が表示されます。
これらが表示されない場合は起動に失敗しているか、GPUの認識に失敗しています。

IPアドレスは後で必要になりますのでメモっておいてください。


設定

BAMTが起動したら、採掘プールとグラフィクスボードを設定をします。
設定ファイルは/etc/bamtにあるcgminer.confです。

画面左下のスタートボタン→Accessories→FileManagerを選択してフォルダを開きます。

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ファイルはjson形式のテキストファイルで、ダブルクリックで開くことができます。

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プールの設定

poolsのセクションが採掘プールの設定です。採掘ワーカサーバアドレス、ユーザID、パスワードを設定します。

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複数設定することもできるようですがよくわかりません。

グラフィクスボードの設定

その下にあるのがグラフィクスボードの設定です。

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重要なパラメータはthread-concurrencyintensityです。


thread-concurrencyは適切に設定しないと古い(2年以上前に発売された)GPUでは確実に問題が起きます。値は今までcgminerに設定していたもの、もしくは8192以下を設定しておいてください。

intensityの初期値20に設定されていますが、ソロ採掘以外では高すぎてもあまり意味がないで18以下に設定しましょう。後で紹介するリモートデスクトップ接続を使わない場合は、16未満にしないと操作が困難になります。

オーバークロックをする場合は、gpu-engineとgpu-memclockにMHz単位で値を設定します。


マイニングツールの起動

設定が終わったらマイニングを実行してみましょう。

マイニングは、画面左下のスタートボタン→BAMT Control→Restart mining sessionsを実行します。

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設定ミスでうまく採掘がおこなわれないと、画面が真っ赤になったりしますが驚かないでください。殆どはパラメータの編集ミスで"を消してしまったり、異常な値の設定した場合に起こります。

採掘状況の確認

採掘状況はブラウザで確認することができます。
BAMT Status→Web Dashbordを開いてください。

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起動後1~2分待っていると、採掘状況が更新されます。
成功していれば、ハッシュレート、ステータス、認識したGPUの数が表示され、次のような画面になります。

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失敗している場合はこんな感じです。ハッシュレートは発生せず、問題の発生しているGPUの数が表示されます。

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問題の原因は、背景にGPU型番とIPアドレスが表示されている場合は、ほぼ100%設定ファイルの編集ミス・形式違反です。



リモートデスクトップとブラウザで遠隔管理

さて、ここからがBAMTの超便利なところですね。

リモートデスクトップ接続

Windowsに付属のリモートデスクトップからBAMTのデスクトップを操作できます。
リモートデスクトップGPUを使わないため、-Iパラメータの数値を大きくして計算効率を上げることができます。

接続手順は以下の通りです。

1.リモートデスクトップクライアントにIPアドレスを入力します。

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2.ユーザー、パスワードを聞かれるので、以下の値を入力します。
ユーザ名 user
パスワード live

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3.リモートデスクトップ画面が表示されます。

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リモートデスクトップサーバのバージョンがやや古いためか、以下のような警告が出ることがありますが無視してください。

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なお、起動直後にリモートデスクトップ接続を使用すると、動作が極端に不安定になったりGPUを認識しないことなどがあります。BAMTが起動してから1分くらいしてからアクセスしてみてください。

ブラウザ

一般的なブラウザ採掘PCにネットワーク接続して、以下の様に採掘の状況を確認することができます。スマートフォンからも利用することができます。

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まとめ


BAMTを利用すると採掘専用PCからHDDを取り除くことができるので、採掘システムの消費電力が10W~30W程度低下します。24時間動作し続ける採掘マシンの電気代抑制という意味では効果は絶大です。

また、一部のビデオカード(Radeon 7950等)で発生する低ハッシュレート&高ハードウェアエラー病が解消されるとの報告があります。

欠点としてはScrypt意外のアルゴリズムを採用したコインのマイニングが出来なくなることがあげられますが、現在はScryptコインが殆どなので大した問題にはならないでしょう。

OS/HDDが不要な分GPUに予算をつけられるので、これから採掘システムを新たに作る方にはお勧めできます。また、既に採掘専用機をお持ちの方も、効率アップと消費電力の低減が見込めるのでお勧めです。

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