マイナーなビットコイン派生通貨の売買で使っていた海外の取引所CryptoRushが攻撃を受けて、預けておいたビットコインが半分になったお話です。
取引所に預けたビットコイン残高が消滅?
先月の中盤くらいでしょうか。ビットコインとその派生コイン取引所CryptoRushへのDDOS攻撃が酷くなり、サイトが度々ダウンするようになりました。
取引所に預けたビットコインは、マイナーコインの売却益が0.2BTC程です。
当時はまだ口座や取引システムは(繋がれば)正常でした。
その一週間後
ビットコインウォレットに問題が発生し、一部のアカウントでビットコインの払戻しが不可能になりました。
友人は引き出せたようですが、私は制限に引っかかって引き出せず…。
そして更に一週間後の現在
ビットコインの残高が枯渇したので、払戻しが不可能になったと告知。
なんてこった。
そして数日のうちに、LTC等のややメジャーなコインも払戻し不能になりました。
ビットコイン以外の派生コインに変換して脱出
Mt.GOXの場合はビットコイン残高も現金残高も消滅しました。
一方CryptoRushの場合は、実態は無いものの数字上はBTC残高が残っており、まだ取引ができます。そこで、他の取引所で売却可能なコインを買って脱出することにしました。
しかし同じ考えの方は沢山居るらしく…。マイナーコインの価格が他の取引所の1.8~3倍の価格に高騰。仮に払戻しに成功したとしても、価値半減は避けられませんでした。
結局、DOGEコインを市場価格の1.8倍に当たる0.00000184BTCで購入。そのままCryptsyへ移動してから0.00000102BTCで売却して、約0.1BTCの救出に成功しました。
全損ではありませんでしたが、残念ながらBTC残高は約半分に減少してしまいました。
取引所破産への対抗策
大規模攻撃された取引所は、2週間は使わないで様子を見る。
小規模なコイン取引所でも、1度大規模な攻撃を受けたら残高消失の可能性が高くなります。攻撃を受けたら、直ちにビットコインを払戻すべきです。
今回のケースのようにビットコインの払戻だけが停止した場合は、他の取引所で売却可能なコインに替えて引き出せます。
交換レートの有利なコインから順に枯渇していくので、多少の損失は覚悟して早めに払戻しをするほうが良いでしょう。
取引所攻撃された詐欺の可能性
今回のように取引所が「一部のコイン」だけの払戻しを停止した場合、取引可能な他のマイナーコインの価値が跳ね上がる現象が起こります。
これが攻撃による事故なら仕方ないのですが、取引所が主犯の場合、攻撃をネタに価値の低いマイナーコインを高く売付けることができます。
この場合、取引所がマイナーコインを売切ると払戻しを再開するかもしれません。
信頼性や保証は一切ないのでどうすることもできませんが、ドメインの取得業者を調査する等の注意が必要です。