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元派遣プログラマの自称技術系ブログです。雑記とか自作のオープンソースプロジェクトの話とか。
Javaとか組込とかできます。お仕事ください。

最近のビットコイン派生通貨の開発者はIPOで稼いでいるらしい

相変わらず1日3~5種類づつ登場し続けるビットコイン派生通貨。

ここ1か月くらいのデータを集計中に、面白いことに気が付いたので紹介します。

ビットコインのIPOが流行っている

最近のビットコインの公開スレに行くと、以前からあったPremine(事前採掘)のほかに、IPO(新規公開)というキーワードが見かけられるようになりました。

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PremineもIPOも、開発者が利益を得る方法として使われることが多いシステムです。

Premine

以前からあった利益回収手段です。

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Premine(事前採掘)は開発者が派生コインの公開前に一定量(0.1%~10%が多い)を採掘しておき、派生コインが取引所で扱われるようになったタイミング(上場)で売却する目的で行われます。*1

開発者にPremineの利益はほとんどなく、採掘者や利用者には害でしかありません。
あまり量が多すぎるとクソコイン認定されるため、さじ加減の難しいシステムでした。

IPO

最近出てきた利益回収手段のようです。

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公開前に開発者が一定量のコインを採掘しておく所までは同じなのですが、派生コインの公開前にBTCやLTCなどでコインを販売するところに違いがあります。

最近のビットコイン単価の下落と採掘コスト増大により、採掘するよりも買ったほうが安くなることに目を付けたのでしょう。

購入したコインはもちろん売れませんが、もしそれなりの値段で上場すれば、購入者も開発者も利益を得られるシステムです。

IPOの優位性と危険性

IPOには電気代や設備投資は必要なく、カネさえあれば採掘競争に巻き込まれずにコインを手に入れられます。

しかし、プロジェクトが頓挫する可能性もあり(新規の派生コインの1割程度はは公開前にプロジェクトごと消滅する)、公開するぞするぞ詐欺(初めから詐欺目的でコインの画像以外作ってないことがある)の可能性もあります。

"電気代<売却益"の状態でも利益を出す方法の一つとして利用する方法もありますが、一般的な採掘者にはあまりメリットがなさそうです。

開発者にしてみれば、Premineの割合を減らして採掘者の不満を和らげつつ、IPOで確実に利益を得て上場失敗リスクも回避できる奇策なのですが…。


ちなみに、出来の良いコインはIPOで獲得した利益の一部を取引所に横流しして上場してもらってたりするみたいなので、ちゃんと見抜けば良い制度なのかもしれません。




なお、先日公開した派生コインデータベースブラウザC.C.Satoshiでは、一部のPremineの情報が確認できます。(IPOのデータはありません)

*1:事前採掘したコインを取引所やWebサービス開発者に分け与え、利用環境を構築していく場合もあります。