今時珍しい、生きている紙の株券を手に入れました。
東証などで売買されている株券は電子化されているので、物理的な”株券”というものは存在しません。非上場の株式会社については、いまだに電子化されていない紙の株券を発行している会社があります。
こうした株券は、発行している会社に問い合わせたり、人伝を頼りに手に入れることもできますが、日本証券業協会の株式コミュニティ制度を利用すると比較的安全に手に入れることができます。
取引の記録
株式コミュニティ制度を利用して取引するには、その株式を扱う証券会社に口座を開設しなければなりません。
今回は富山県にある島大証券さんに口座を開設しました。
問い合わせフォームから連絡をすると、メールで返信があり、申し込み様式を送付してくれます。総合口座の申込書、株式コミュニティの参加申込書などを熟読し、様式に記入して送付しました。
口座の開設が完了したら、取引価格×数量を銀行振込で送金するように指示があります。送金が完了すると約定し、”名義を書き換えていない”株券が手に入ります。
問い合わせが11/13、約定が12/2でしたので、約3週間ほどかかりました。
名義を書き換えは自身で手続きを行う他に、証券会社に手数料を支払ってお願いすることができます。証券会社にお願いすると、名義書き換え書類の送受と手続きで株券入手までの期間が二週間ほど伸びます。
12/21に書き換えが完了し、12/24に名義の変更された株券を受け取ることができました。
取引価格について
証券会社を通す場合は証券会社が独自に決定した価格とスプレッドで取引されるように見えます。
スプレッドは株主コミュニティの取引記録を見ると何となくわかりますが、できれば1000株単位で取引するとよろしい気がします。
証券会社以外の情報源としては、地元の新聞社が掲載している場合があります。富山地方鉄道などの北陸三県の情報は、北陸中日新聞の地方株欄にその記載があります。
※価格調査の為に中日新聞北陸本社さんに問い合わせたところ、ご厚意で直近の経済欄を1部送付していただきました。有難うございます。
現代の投資は数秒と僅かな手数料があればば取引ができます。
面倒くさい書面輸送と物理媒体、それとそれなりの手数料と時間を必要とする古い取引もなかなか面白かったです。