ネコと和解せよ

TheThingsNetworkV3にLoRaWANゲートウェイLPS8を登録する

The Things Network(TTN)のアカウントを作成し、そこにLPS8ゲートウェイを登録する手順です。

www.thethingsnetwork.org

TTNへ登録するためには、デバイスゲートウェイが持つ固有の64bit値であるEUIが必要です。

EUIの例:

0011223344556677
00:11:22:33:44:55:66:77

EUIはデバイスのシールや箱、設定画面に記載されていますので、作業の前に入手しておいてください。
LPS8の場合はデバイスのウェブインタフェイスに記載があります。以下記事のEUIを確認するを参考にしてください。
nyatla.hatenadiary.jp

レシピ

必須

  1. 初期設定済のLPS8-JP
  2. LPS8-JPに接続できるPC、またはスマートフォン
  3. インターネット回線

作業手順

TTNにアカウントを作成する

既にTTNのアカウントを持っている場合は飛ばしてください。
TTNのウェブサイトにサインアップします。右上のSignUpボタンをクリックしてください。ユーザー名、メールアドレス、ログインパスワードを求められますので入力します。
The Things Network
f:id:nyatla:20210706140341p:plain

メールで確認が送られてくるので承認してください。
登録が完了したら、TTNにログインします。

TTNネットワークサービスの選択する


右上のアカウントから、Consoleをクリックします。
f:id:nyatla:20210706152056p:plain

世界地図と登録可能なTTNクラスタの場所が表示されるので、地理的に近い場所を登録して下さい。とりあえずはAustralia 1でよろしいと思います。
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こだわりがなければ、どこででも構いません。

クラスタにログインするためにもう一度確認が入りますので、そのままログインしてください。

豆知識

TTNではネットワークサーバが階層化されていて登録情報は中央に保存されますが、ルーティングについては各地のTTNクラスタで分担するとされています。地理的に近い場所を選択すれば、遅延をより小さくできるそうです。

https://www.thethingsindustries.com/docs/getting-started/ttn/

The Things Stack Community Edition (run by The Things Network) is a multi-cluster >deployment. This means that while your account information is stored in a central location, you can connect your gateways to a closer cluster, and route all your IoT traffic in that cluster. This can significantly reduce latency because your traffic would not have to cross half the planet.

TTNゲートウェイを登録する

右側のGo to gatewaysをクリックします。

f:id:nyatla:20210706152353p:plain

右上の+Add gatewayをクリックします。

f:id:nyatla:20210706152455p:plain

フォームを埋めていきましょう。
  • Owner - 任意文字列。アカウント名が初期値。
  • Gateway ID -任意文字列。ただし、他者も含めて未登録である必要がある。
  • Gateway EUI - EUI値(64bit)登録するゲートウェイから取得する。
  • Gateway name - 任意文字列。好きな名前(表示名)
  • Gateway description -任意文字列。登録するゲートウェイについての説明。
  • Gateway Server address - TTNネットワークサーバのアドレス。設定済み。登録するゲートウェイの設定と一致させること。
  • Required authenticated connection - 初期値。よくわからない。@todo 調べる。
  • Gateway Status - Publicに✅を入れるゲートウェイの状態公開するか。
  • Attribute - 未設定。不明。表示に関する事?
  • LoraWAN options
    • Fresuency plan - Asia 920-923 MHz with LBTを選択 参考:Frequency Plans | The Things Network
    • Schedule downlink late - 初期値。サーバー側でデータをバッファリングするならチェック
    • Enforce duty cycle 初期値。不明。@todo 調べる。
    • Schedule any time delay 期値。不明。@todo 調べる。
    • Automatic Update - 初期値。自動でゲートウェイの座標を更新する場合はチェックを入れる。ゲートウェイGPSが付いていない場合はチェックを入れるべきではない。
    • Channel - 未設定。不明。@todo 調べる。


Gateway Server addressのアドレスau1.cloud.thethings.networkをメモしておいてください。ゲートウェイの接続先となるTTNクラスタのアドレスです。あとでゲートウェイにネットワークサーバの情報を登録するときに使います。

入力が完了したら、最下部のCreate gatewayボタンを押します。

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🐈注意!

Gateway EUIGateway Server addressは特に重要です。間違えるとゲートウェイTTNに接続できません。

Fresuency planを間違えると、後でデバイスゲートウェイに接続できなくなります。


一度登録したGateway IDは削除しても再登録することができなくなります。Gateway IDEUIなど一部の項目は登録後に修正できないので、一度ゲートウェイを削除して再登録する場合は、TTNの登録画面のGateway IDを変更してください。(EUIがデバイスと一致していれば、TTNの登録画面のGateway IDは好きな文字列で大丈夫です。)


登録状態を確認する

画面上部のOverviewメニューを選択して、Go to gatewaysをクリックします。

一覧に登録したゲートウェイが現れれば、登録は完了です。
ここではまだゲートウェイ機器側の設定を完了していないので、ゲートウェイStatusはDisconnectedでかまいません。

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次にやる事

以上でTTNゲートウェイを登録することはできましたが、接続を完了するためにはゲートウェイにも接続先のTTNの設定が必要です。
ゲートウェイの設定については、別記事で解説します。