太陽光発電機2号機の、配電盤製作記録です。2号機では部品と構造を見直して、製作費と作業量の削減を目指しました。
構造
配電盤は、充放電コントローラ、負荷、太陽電池の間に配置する器具で、負荷と発電装置を切り離す機能があります。
2系統のスイッチ、端子台、ヒューズをまな板に固定した構造です。スイッチは市販の埋込スイッチを使います。
回路図
回路は、直列にヒューズを入れた2系統のスイッチのみです。
2極の端子台にはソーラーパネルからの入力を接続します。6極の端子台には負荷を接続します。ターミナルブロックは、コントローラに接続します。ターミナルブロックの乗っている基板は、電流計や電圧計、マイコン等を追加するときに使います。(今は線を接続しているだけです。)
部品表
配電盤の部品表です。材料は、最大電流10A(定格8A)用です。電線や端子台は、使用する電流量に合せて調整してください。
部品名 | 数量 | 価格 | 入手場所 | 備考 |
---|---|---|---|---|
まないた | 1枚 | ¥100 | 百均 | ポリプロピレン製(耐温度60度以上)か、木製。穴開けが大変なので薄めの物。フレームに収まる大きさを選ぶ |
スペーサー1 | 4個 | ¥120 | 千 | 基板固定用。高さ5mmくらい |
スペーサー2 | 4個 | ¥120 | 千 | コンセント金具の固定用。高さ30mm |
6極端子台 | 1個 | ¥400 | マ | ML17656P http://www.marutsu.co.jp/shohin_6323/ |
2極端子台 | 1個 | ¥200 | マ | ML17652P http://www.marutsu.co.jp/shohin_6328/ |
ヒューズホルダ | 1個 | ¥300 | マ | F33212P http://www.marutsu.co.jp/shohin_3448/ |
埋込スイッチ | 2個 | ¥320 | 千 ホ | 埋込スイッチB(片切) |
コンセント埋込取付枠 | 1個 | ¥100 | 千 ホ | 家庭用コンセントの固定用 |
基板 | 1個 | ¥80 | 秋 | http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-04022/ |
ターミナルブロック | 2個 | ¥40 | 秋 | http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-01308/ |
電線 1.25sq | 1m | ¥100 | マ | http://www.marutsu.co.jp/shohin_8049/ 10Aくらいの電源ケーブルでもOK |
電線 0.75sq | 1m | ¥100 | マ | http://www.marutsu.co.jp/shohin_8054/ 買わなくても、PCの電源ケーブルなどを分解すれば手に入ります。 |
ヒューズ 8A | 2個 | ¥100 | マ | 装置自体は10Aまで動作しますが、3A〜10Aの間で選んでください。 |
圧着端子T | 10個(一袋) | ¥100 | マ | http://www.marutsu.co.jp/shohin_41364/ 千石にも似たようなのあります。 |
圧着端子U | 1箱(100個) | ¥350 | 千 | http://www.marutsu.co.jp/shohin_57104/ 千石なら350円。 |
合計 | ¥2530円 |
他に、汎用部品として以下の物を用意してください。
部品名 | 価格 | 入手場所 | 備考 |
---|---|---|---|
3mmネジ | ¥500 | ホ | 3mmネジ 六角ナット、座金、ネジのセット(20セット以上) 部品の固定に使う。 |
3mmネジ | ¥100 | ホ | 3mmネジ 2個 金具の固定に使う。 |
半田 | ¥210 | どこでも | 適当に。 |
スミチューブ | ¥100 | 鈴商 他 | 圧着端子の保護用。3φ |
入手場所の記号は以下の通りです。
製作
まな板に部品を配置して、マジックなどで穴の位置をマークします。
(埋め込みスイッチは、位置決めをしてから金具に固定しましょう。)
線材に端子を圧着して、ヒューズホルダに半田付けします。長さはうまい事調整してください。
基板のターミナルブロックとスイッチを接続します。スイッチ側はT型圧着端子を使います。ターミナルブロック側の半田付けは、線材にできるだけ力がかからないように配線します。
以上で完成です。ヒューズをセットして、各端子がショートしていないかチェックします。(特に負荷の6極端子がショートしていると、最悪コントローラが破損しますので、十分チェックしてください。)
使い方
6極端子には、最大3つまで負荷を接続します。2極端子には、1個の発電装置が接続できます。ターミナルブロックは、充放電コントローラの負荷、太陽電池パネル端子に接続します。
※図中のSA-MN05の最大電流は5Aです。このコントローラを使うときは、最大5Aで使用してください。
もしコントローラ無しのダイオード1本で運用する場合には、以下のように結線することもできます。(バッテリ電圧には十分注意してください。)
まとめ
配電盤の製作には、電工ペンチ、穴開け用のキリ、ドライバー、半田ごてが必要です。工具は1000円程度で揃えられますので、持ってない方は買いそろえて下さい。(特に、圧着端子は電工ペンチが無いとどうにもなりません。)さらに電動ドリルなどがあると、とても幸せになれます。
配電盤にあるユニバーサル基板は、後でマイコンや電圧計等の制御機器を組み込むのに便利です。パイロットランプなどを付けても良いかもしれません。
お買いもの
※製作、運用は、全て作業者、運用者の責任において実行するように、お願い致します。