Processing2ではじめるエェェェェンベッド(mbed)
mbedJSとprocessingAPIを使ってmbedを始めましょうな記事です。
mbedJSの概要
mbedJSはWebSocketを使ったRPCサーバのファームウェアです。ネットワークに接続したmbedを制御することができます。Processingのほかにも、JavascriptやJava等からも操作できます。
mbadJSを使うと、mbedSDKに用意されている基本的なAPIをほぼそのままの形でPerocessingから使うことができます。
ProcessingでLチカ
import jp.nyatla.mimic.mbedjs.psgapi.*; Mcu mcu=new Mcu(this,"192.168.128.39"); DigitalOut a=new DigitalOut(mcu,PinName.LED1); int c=1; void setup() { } void draw() { a.write((c/10)%2); c++; }
はじめかた
mbedJSの準備
mbedJSはネットワークに接続して使います。LAN環境を準備してください。
ハードウェアの準備
mbedJSはmbed(LPC1768)を1個と、LANコネクタを備えた拡張ボード等準備してください。*1
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拡張ボードがない時は、次のようにLANコネクタを配線してください。
ファームウェアのコンパイルと書き込み
mbed.orgでmbedJSのファームウェアをコンパイルし、binファイルをダウンロードしてmbedへ書き込んでください。
mbedJS - a mercurial repository | mbed
mbedJS Processing APIの準備
mbedJS Processing APIはProcessing2のライブラリです。Processing1では動作しません(たぶん)
Processing2がない場合は、最新版をダウンロードしておいてください。
Processing.org
ライブラリのダウンロード
GitHubからmbedJS Processing APIをダウンロードしてください。
nyatla/mbedJS-Processing-API · GitHub
ライブラリのセットアップ
zipを展開してProcesisngのスケッチブックフォルダへ置きます。Processing2では、スケッチブックフォルダにライブラリを置くと、メニューからライブラリのインポートが楽にできます。
サンプルの実行
exampleにあるLEDBlinkのサンプルを実行してみましょう。
LEDの点滅が確認できれば成功です。
APIの種類
mbedJSで使用できるAPIは以下の通りです。
クラスライブラリの関数は、出来る限りmbedSDKと同じ構成にしてあります。
- AnalogIn
- AnalogOut
- BusIn
- BusOut
- BusInOut
- DigitalIn
- DigitalOut
- I2C
- I2CSlave
- PortIn
- PortOut
- PwmOut
- Serial
- SPI
- SPISlave
mbed(1768)以外のボードで使う方法
mbedJSはLPCXpresso1769、LPC4088 QuickStartBoardでも使用できます。
これらのボードはローカルファイルシステムがないため、1度mbedJSの初期アドレス192.168.0.39にアクセスしてセットアップページからIPアドレスを変更する必要があります。
また、初期MACアドレスがすべて同一なため、複数のmbedを同一ネットワークに接続する場合はMACアドレスを変更する必要もあります。
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*1:LPCXpresso1769やLPC4088 QuickStart Boardでも動作はしますが、設定の方法が少し違うのであとで説明します。